日本福祉用具供給協会 会員事業者
日本基準寝具(株) 企画室 CLO
今回のテーマである「使ってみるとこんなに便利」という観点で、広島の現場でどのような使い方をされているか3 実例紹介したい。
○安全に外出をしたい利用者の事例
息子と二人で同居中だが、洗濯物を運ぶなどの家事を行っている女性の利用者。そのため、洗濯物の運びやすさなどを検討し、洗濯物を座面に置いても安定する歩行器を導入した。
○住み慣れた我が家で暮らしたい利用者の事例
住み慣れた我が家で暮らしたいが玄関での立ち上がり困難。手すりをつけたいが、住宅改修の工事で家を傷つけたくないとのこと。そのため工事不要の設置型の手すりをレンタルで導入した。
○息子の働く姿を見てみたい利用者の事例
自分の後を継いで農業を行う息子の働く姿を見ていたいという要望を尊重し、外の景色が見えるように、玄関に近い部屋の土間や式台を改修し、その部屋にベットの高さ調節や背もたれが上がる介護用のベッドを設置した。
これらのケースから見えてくるのは、福祉用具は自立支援が第1 の目的であるが、それだけではなく使う人の価値観状況に応じて生活に彩りを与える、非常に便利なものであるということ。